Podcast『アワノトモキの読書の時間』 Work Teller ep47-5
一冊の小さな本を枕にして、遠く離れたひとりの労働者の人生へと、そっと思いを伸ばしていく――。
このエピソードは、そんな静かな読書の時間から始まります。
取り上げるのは、ミシマ社が編んだ『新・仕事のお守り』と、
そこに登場する『エリック・ホッファー自伝』。
幼少期に視力を失い、のちに回復したホッファーは、
学校教育からこぼれ落ち、長く肉体労働に身を置きながら、
「弱い側」に立ち続けた思想家でもあります。
番組では、
「新しい世界を切り開くのは、いつだって弱い側だ」
というホッファーの視点を手がかりに、
いまの仕事感・商い感を洗い直していきます。
強者が望む「強者の世界」ではなく、
居場所を変える痛みを引き受けた人が動かす変化とは何か。
そして、
「机で唸るより、体を動かしている日のほうが発想が出る」という、身も蓋もない実感を、どう仕事の設計に組み込んでいけるのか。
「良いものを売る+ちゃんと伝える」
という前回の商売観ともつながりながら、
弱さ前提でも前へ進むための、
小さくて現実的なステップを見つめ直す回です。
書籍情報
・書名:新・仕事のお守り
・編者:ミシマ社
・出版社:ミシマ社
・書名:エリック・ホッファー自伝
・著者:エリック・ホッファー
・出版社:みすず書房
■ Work Teller
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